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太陽光パネルカバーガラスの水平リサイクルを開始
2025.06.20
- サステナビリティ
当社グループのセントラル硝子プロダクツ株式会社(以下、CGP)は、株式会社浜田(大阪府高槻市)にてホットナイフ式*1で分離・回収された使用済み太陽光パネルのカバーガラス20トンを原料の一部とした網入り磨き板ガラスの試験生産に成功し、6月より継続的な水平リサイクル*2を開始いたしました。
これまで、カバーガラスの板ガラス向けリサイクルは、品質要件が厳しく実用化は困難とされてきましたが、CGPにおける成分分析とガラス溶解窯の操業管理の精度向上および投入量の最適制御により、継続的な実用化に成功いたしました。 2025年度のリサイクル量は300トンを想定しており、今後カバーガラスの回収拠点を増やし、より多くのリサイクルを推進してまいります。
日本国内において、耐用年数を経過した太陽光パネルの廃棄量は、2030年以降年間数十万トンに達すると見込まれ、これらの廃棄処分には深刻な環境負荷が懸念されております。太陽光パネルの約6割はカバーガラスが占めていることから、CGPがこれらを継続的にリサイクルしていくことで廃棄物の削減に貢献してまいります。また、リサイクルにより板ガラスの製造に必要な珪砂や石灰石といった天然資源の採掘量やガラス溶解時のエネルギーが削減でき、それに伴うCO2排出量の削減にもつながります。
セントラル硝子グループでは、板ガラスの水平リサイクルの拡大を通じ、循環型社会、そしてサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。
*1 太陽光パネルからカバーガラスを加熱したナイフにより分離する技術
*2 使用済み製品を原料として、同じ種類の製品を新たに製造するリサイクル方法


本件に関するお問い合わせ先
セントラル硝子株式会社 コーポレート・コミュニケーション部
IR・SR・広報グループ TEL:03-3259-7062
セントラル硝子プロダクツ株式会社 イノベーション推進室
https://www.cgprd.co.jp/contact/