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セントラル硝子と山口大学が細胞シートを用いた画期的な再生医療製品の開発に関する合同記者会見を開催
2024.09.06
- ニュースリリース
当社は、ライフサイエンス分野における新しい取組みとして、細胞シートの研究開発に注力しております。このたび、国立大学法人山口大学と進めてきた「他家“凍結保管”繊維芽細胞シート」を用いた再生医療製品の実用化を目指すプロジェクトが、山口県と宇部市の連携した支援により本格的にスタートするにあたり、2024年9月3日、合同記者会見を開催いたしました。
記者会見概要
日時・会場
2024年9月3日(火)14:00~15:00 宇部市役所
登壇者(写真左から)
国立大学法人山口大学
大学院医学系研究科消化器内科学講座 教授 高見 太郎
大学院医学系研究科器官病態外科学講座 教授 濱野 公一
学長 谷澤 幸生
セントラル硝子株式会社 代表取締役 社長執行役員 前田 一彦
山口県産業労働部長 高林 謙行
地方独立行政法人山口県産業技術センター 理事長 小関 浩幸
宇部市長 篠﨑 圭二
事業概要
当社は、山口大学と「他家“凍結保管”線維芽細胞シート」を用いた画期的な再生医療製品の開発に着手しており、2024年9月1日付で山口大学医学部内に「組織再生治療学講座」を共同研究講座として開設し、共同研究を本格的に開始しました。なお、本研究開発は、2024年6月に山口県および宇部市の補助金事業に採択されております。
当該細胞シートは、凍結解凍後に高い細胞生存率を有する特徴を持ち、患者様に細胞シートを移植することで、患部の組織再生が促進され、外科分野の難治性潰瘍治療、縫合部組織再生治療等への高い有効性が期待されています。また患者様以外の健康な方の細胞「他家細胞」から作製した細胞シートを凍結保管することにより、細胞シートの在庫確保および手術時期に合わせた柔軟な供給が可能となり、製造コストの低減や、大幅な利便性の向上が図れると考えております。
当社社長のコメント(会見時の抜粋)
当社は、1936年に宇部市で生まれた化学メーカーであり、現在も市内に工場を構えております。その工場の主要製品に「セボフルラン」という吸入麻酔薬の原体があります。30年以上世界中の医療現場に提供している当社の主力製品ですが、本日発表に至った「細胞シート」はそれに次ぐ大型医療製品として期待しております。今般、山口大学様と進めてきたこの共同研究が、宇部市、山口県の補助金事業に採択され、今後新しいステージで開発を促進できることを大変嬉しく思います。
当社は、ライフサイエンス分野を次の成長事業の一つと位置付けており、この細胞シートの実用化を早期に実現し、世界の人々の健康な暮らしに貢献できるよう、引き続き研究開発を強く推進してまいります。
会見の様子
参考リリース
8月27日
9月9日(追記)
本件に関するお問い合わせ先
セントラル硝子株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 IR・SR・広報グループ
TEL:03-3259-7062