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募集テーマ

2023年 第58回テーマ新しい生活のためのツールシェッド

私たちはより便利で、より快適な生活を求め、さまざまなサービスを生み出してきました。都市部であれば、いまやスマートフォンひとつで生活することができます。
多くの機能が集約され、生活に必要不可欠なツールである一方、ひとたび地震や通信障害、停電などの有事が起きた途端、私たちの生活はあっという間に脅かされてしまうことに多くの人が気付き始めています。技術革新は私たちの生活の利便性を大いに向上させ、余暇の時間をもたらしたものの、見方を変えれば、そのために多くの生活道具を手放し、自らの手で生活をコントロールすることも困難になるくらい、ブラックボックス化したサービスに依存しすぎてしまったと言えるのかもしれません。サービス中心の生活は今、その恩恵とリスクの分水嶺にあるのではないでしょうか?

テーマにある「ツールシェッド」とはさまざまな道具(ツール)が集まる場(シェッド)を指します。たとえば農村部には都市部ほどサービスは充実していませんが、それぞれの営みに最適化した数多くのツールがあります。それらはどれも目的に対応した機能とかたちが与えられ、構造もシンプルなので壊れたら自ら直すこともできます。

今回のテーマは「新しい生活のためのツールシェッド」です。集まるツールは対象によって種類やかたちは異なるはずです。家のようなツールシェッドでも、誰かと共有した公共施設のようなツールシェッドでも構いません。従来のビルディングタイプに目を向けて、たとえば図書館や美術館、学校をツールが集まるシェッドとして読み替えたら、どのような情景を想像できるでしょうか?コンピュータがツールとなるデジタルの世界でも、ツールシェッドのあり方が模索できるかもしれません。
建物の用途や規模に指定はありませんが、ツールだけの提案でも、またはシェッドだけの提案でも不十分です。シェッドに集まるツールを人びとがどのように使って新しい生活を切り開いていくのか、これからの社会へみなさんの提案を投げかけてください。ご応募をお待ちしております。

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