セントラル硝子は、1936年にソーダ事業を祖業として設立されました。ガラス製品や石鹸、洗剤の原料となるソーダ灰をはじめとするソーダ工業製品の生産を開始し、「化学メーカー」としての第一歩を踏み出しました。その後、当社は、ソーダ事業を基盤に、肥料、ガラス・ガラス繊維、さらにファインケミカル分野へと事業を多角的に展開していきました。

1953年、セントラル硝子はソーダ灰の生産設備の一部を塩安ソーダ法に切り替え、ソーダ灰と肥料用塩安の同時生産を開始しました。これが当社の肥料事業のはじまりです。その後、高度化成肥料やNK化成、そして作物が必要とする時期に適切な量の肥料を供給できる被覆肥料などを開発することで、製品ラインアップを拡充し、日本の農業発展に貢献してきました。

1958年に板ガラス事業に進出したセントラル硝子は、ソーダ灰を使用したガラス製品を原料から一貫生産する体制を整え、様々なニーズに応える建築用ガラスを製造しています。そして、精度の高い製板技術と加工技術を活かし、1964年に自動車用ガラス事業も展開することとなり、安全性、快適性、デザイン性に優れた高品質で多様なガラスを提供しています。

セントラル硝子は、板ガラスの生産で培った窯の操作技術を応用し、1971年にガラス繊維事業に進出しました。自動車、IT、住宅、環境といった幅広い分野に対応した、優れた特性を持つガラス繊維製品を開発し、世界中のメーカーのニーズに応えています。

肥料の三大要素の一つである燐酸の原料、燐鉱石からフッ素を固定・回収したことが、セントラル硝子とフッ素の関わりのはじまりでした。1979年にフッ素化技術を核とした研究を本格化させたことにより、ファインケミカル事業がスタートを切りました。以降、エレクトロニクス分野や医農薬分野を中心に、さまざまなファインケミカル製品を世に送り出しています。